Verdell

解決は求めていません。。。

保育園デイズ

息子くんが保育園に通はじめて5年あまり。登園を渋ることは一度もなく、もちろん色々あったけれど、それでも総合的に考えればスムーズに過ごしてきました。おかげで、私の仕事もなんとか続けてこられました。もちろん、本当に色々あって、大変だったけれど、彼が保育園に行くのを嫌がることはなかったので、そこは本当に助かりました。

 

そんな彼から最近、「保育園行きたくないんだよね〜おやすみしたいんだよね〜」というワードが飛び出し、そういった展開に不慣れな家族はアタフタ。結果としては様子見で大丈夫であろうというレベルで、休むことなく通常通り登園していますが、それを巡り色々な意見、対応、展開があり、自分自身考えることがあったので、事の顚末を記録しておこうと思います。

 

登園を嫌がる彼に、どうして?何かあったの?と聞くと、毎朝定番化している鬼ごっこで、必ず自分が鬼をやらされるので、疲れるから嫌なんだとのこと。これだけ聞いた段階では、「うーん、なんでそのような展開になるのか?必ず息子くんが鬼をやらされるっていう部分だけ聞くと、ちょっと陰湿な感じがしなくもないが…」という空気が、誰もそうは言わないけれども、漂いました。

ですが、その鬼ごっこのメンバーを聞いたところで、「あ、そういうんじゃないな。」と私は直感的に思いました。

子どもはみんな、基本的にいい子で、彼がこれまで保育園に楽しく通ってこられたのも、お友達のおかげな部分も大いにあります。ですがやっぱりちょっと嫌な奴、合わない奴って、いますよね。彼にとっても、合わないやつ、苦手な子はいます。

でも、この鬼ごっこのメンバーは、息子くんの話にたまに登場する「なんか嫌な奴苦手な子」ではないことを私は知っていたので、この鬼ごっこの件に関しては、メンバー的にも、いじめられているとかそういうんじゃないなと判断しました。

息子くんは今でこそまだ良くなりましたが、「いや」「やめて」と言えないタイプで、言いたいこと嫌なことがあってもモジモジしてなかなか言えず、そのうちにおもちゃをとられたり何かされてしまったり、そういうことが小さい頃はしょっちゅうありました。

どうも今回のこれも、鬼をやるのは気分じゃないんだけど言い出せず結局やる→疲れるから嫌だ→休みたいと言っているっぽい。気の毒な展開ではありますが、だからと言って休ませてあげれば解決する問題でもないので、「それはまず、君が走るのがいやならいやと、お友達に言いなよ」と彼に言いました。嫌と言ってもやれと強要してくるようなら先生に相談しなさいとも。鬼ごっこメンバーが、そう言われて怒る子ではないことも私は知っていたので尚更、これは彼がイヤなことをイヤと言えるようになるための訓練であると捉え、そう伝えたのです。

 

■ここまで私目線で書きましたが、家族(義理の両親とほぼ同居)の反応は本当にそれぞれで、むしろこっちのほうが結構、なんていうか、まぁその…大変でした。

・まずおばあちゃんは、孫可愛さに、いじめられていると決めてかかり、鬼ごっこメンバーを悪者扱い

・おじいちゃんは、沈黙。ノーコメント。

・パパは、いじめられていると決めつけているわけではないが、鬼ごっこメンバーに悪意がなくても、息子くんが困っていることは大問題であり、それは結果的にいじめっぽいのではないかという解釈(自分が子どもの頃イジられキャラだったことがトラウマ化しており、今回もそれが作用していると思われる)

 

繰り返しになりますが、私は、鬼ごっこメンバーがそういう子たちじゃないという感覚が強く、嫌ならはっきり今日はやらないと、息子くんが彼らにそう言えばそれで済む話だという認識でした。むしろ、家族の、鬼ごっこメンバーを非難するような言動に嫌悪感を覚えるくらいでした。孫が可愛いおばあちゃんと、イジられキャラだったトラウマを抱えるパパの相乗効果は強烈で、「そういう子たちじゃないし、いじめられてるなんて決めつけるのやめようよ」と何度も言いましたが、人間思い込むとなかなか通じない。

だいたい、息子くん本人の前で、周りの大人がそうやって大袈裟に騒ぐこと自体が、好ましくない。まずは、「いやならいやと言ってごらん。君がそう言ったって、そんなことで怒るような子じゃないと思うよ」と教えて様子見、それでいいのにと私は私でイライラしてしまいました。

おばあちゃんからは「相手の子を庇うなんて冷めてるんだね、心配じゃないの、可愛くないの」という圧がかかり、旦那からは「それこそなんの根拠があって、そういう子たちじゃないって言えるの?そんなにその子たちのこと知ってんの、自分の子より?あなたの言う通りならそれにこしたことはないけど、そうじゃなくて本当にいじめられてた場合どうするの?」と責められる展開に。おじいちゃんは相変わらず沈黙。ブレない。笑 なーんでこうなるかなーと、顔が引きつる私。

別に自分の子どもが可愛くないわけでも、鬼ごっこメンバーの彼らを庇っているわけでも、なんでもなく、単純に、メンバーに悪意はなく、息子くんは自分の気持ちをはっきり言うスキルが未熟。それだけのことじゃないかと。もちろん、絶対100%そうかどうかは、わかりません。でも可能性としてはそれが一番高い。悪者は誰かということではなく、これは息子くんに課された試練、考え様によってはチャンスだと。私はそう思ったんです。

 

 

■話が少しずれますが、私たちがこういう類の話に(幸運なことですが)とても不慣れであったため、出来事自体にフォーカスしてしまい、そもそも息子くんが、保育園であったこと思ったことを家族に話してくれた、そこへの敬意が欠けていました。

話してくれたことでその気持ちについて一緒に考えることができたので、それがすごく良かったよ、教えてくれてありがとうと、本当はまず最初に言うべきことを、遅ればせながら、息子くんに伝えたおきました。聞いているんだかいないんだか、分かったのかどうなのか、ご機嫌に歌を歌っていたので伝わったのかよくわかりませんが、「行きたくなーい」というワードに面食らい、大事なことが飛んでしまったことは反省です。彼が思春期を迎え「別に」しか言わない人になるまで、今後もまだしばらくはこのようなことがあるはずだから、次は必ず、話してくれてありがとうねという気持ちを持って、受け止めたいと思います。

 

■それで結局どうなったかというと、各者が想像で話していても仕方ないので、保育園に様子を見てもらえると助かるという連絡を入れ、報告をもらうこととしました。

どの先生に相談するのが良いのか、ママ友に伝授された情報を参考にしつつ、でもそれも結局はイメージっていうか、合う合わない、好みの世界だよなーと思ったり。担任の先生が、知り合いのママさん的には評価がそこまで良くないけれど(これもほんと何様?って話だし笑)でもやっぱ担任だしってことで、翌朝電話して相談みました。私としてはいじめっぽい認識は持っておらず、メンバーの子たちも知っているので悪く思っていない、息子くんがはっきり嫌と言えずそのような展開になっているのではないかと考えているが、まぁ困っているようなのであり、また、家族が心配しているので、どんな様子か聞かせてもらえると助かると伝えました。そうだったんですね、よく様子を見てみます、すぐ報告差し上げますと返答をもらいました。ちなみに息子くんは普通に保育園行きました。その時に「また今日も鬼をやらされそうになって、君が嫌だと思うんなら、嫌って言ってみなね。」とだけ声かけはしました。家に帰るとおばあちゃんが「今日はどうだったか⁈またやられなかったか⁈」と息子さんに聞いており、彼から話してくるようであれば聞くだけでいいんだけどな〜と思いつつ、まぁ当然言えないので黙って聞いていると、「今日は絶対やだ!って言った」との返事。イヤだと言えたのは良かったね、とわたしも当然思いましたが、よくやったよくやったと闘いに勝利したみたいな雰囲気でおばあちゃんが褒め称えていたのでまぁそれはこれ以上褒めんでもいいかという気になり、そしてその後どうだったのかも大事なので聞こうとしたその時に、ご丁寧なことに、わざわざ家まで担任の先生が来てくださって、様子を教えてくださいました。

 

ほらやっぱり!とか言いたいわけでは全くありませんが、私の想像通りの事の顚末でした。今日は「イヤだ」とはっきり言い、他の子と遊んでいたとのこと。鬼ごっこメンバーのうち、特に鬼ごっこをやりたがる子がいるのですが、その子は飛び抜けて足が速く、速すぎてすぐタッチされるし捕まえられないし、一緒にやりたくないとお友達に言われてしまって悲しい思いをした経緯があったんだそうです。確かにめちゃめちゃに速いのよ。瞬足くんとしてはそれなりのスピードで追いかけっこしてくれるなら誰でもよく、今日も息子くんに断られたらアッサリ他の子に追いかけてくれないか打診していたとのこと。追いかけられたいんだね。かわいいですよね、ほんとに。この件はこれでアッサリ解決、ついでに保育園での様子も少し聞けたりして、コロナで全く保育園に関与できていなかったので、ありがたい機会になりました。

 

おばあちゃんはまだ「かわいいまごを困らせたヤンチャなガキめ」みたいに言ってますが、それはそれとして。笑

旦那とは、「これからもなんでも話してね、今回のことも、話してくれてありがとう」とまず彼に伝え、それから、「自分の気持ちははっきり言うようにしてみよう、言わないと分からないこともあるからね」と一言添えておけばもういいよね。となりました。

 

彼の保育園デイズの1コマから、いろんなことを考えたり大事なことを再確認したり、これからに活かせるいい機会になりました。

 

評価の悪かった先生についても、その日のうちに家にまで来て話をしてくれたし、仕事に関しては十分じゃん?と思ったり。それもほんと、参考程度にしとかないとダメだなと、思いを改める私でした。